「超AI時代の生存戦略」 読書感想文
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読んだ本
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/03/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
twitterのプロフから引用した紹介文がこちら
博士/筑波大准教授・学長補佐・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤長/ピクシーダストテクノロジーズCEO/JST CREST研究代表/大阪芸大客員教授/デジハリ客員教授 / 未踏スパクリ・総務省異能/VRC理事/未踏理事/電通イノラボ/博報堂/30歳/一児の父/メディア藝術家
経歴多すぎてどんな人かむしろわかりづらい...(笑)
基本的にはメディア・アーティスト/研究者/起業家っていう認識でいます。
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要約
AIが中間管理を行うようになり、コンピューターが生活のありとあらゆる場面に存在する。そのようなパラダイムの中で、古い「生き方観」のようなものがフィットしなくなってきている。仕事とプライベートは、もはや二分できなくなっており「ワークライフバランス」ではなく「ワークアズライフ」を基本に生きたほうが良い、という考え方をベースにして、古い価値観をアップデートするための方法を34紹介している。
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面白かった章
第一章「超AI時代の生き方」
ギャンブルと報酬:
「どきどきしてたまに報酬がある。」というのが物事にハマっていくロジックで、毎日の勉強や作業のなかに、「ちょっとヤマを張った提案を上司にしてみる。」などのギャンブル的要素を入れたりすると、テンションが上がるかもしれない。物事をテンション高く楽しんでいくためには、適切な報酬設計。つまりは、自分にとって何が報酬かをよく考える必要がある。(かいつまみ)
これは大いに納得した考え方で、エンジニアっぽく新しいことにはいろいろ挑戦してみるのだが「なーんかテンション上がらねーな。」と思いながら勉強していたりすることが自分自身多かった。どうやらそれは、「適切な報酬設計ができてなかったからだ。」と、考えることが出来た。この考え方で自分をアップデートしていけば、何を取り組むにもけっこう楽しめそうな気がする。
第二章「超AI時代の働き方」
一度覚えて一度忘れる:
あらゆるものをググれば分かるというレベルで頭の中に保存しておく知識のつけ方が大事。「自分で一度解いてみたことがある。」というのが大事で、そこでフックをつけておく。それから自分が専門的に使いだせば2,3日で出来るようになるし、基礎数理さえ身に着けておけば、細かい数式は後で調べながら論文を読めば、すぐ追いつく。というようにしている。(かいつまみ)
高校生までロクに勉強してなかったくせに、謎に完ぺき症で「これが完ぺきに出来なければ次に進むことが出来ない」という考えがすごく強く、学習がうまくいかないことがあった。そんな自分には天啓が下りたような考え方で、今後の学習効率が劇的に上がるような期待をしている。確かに、人は全知全能になれないし「何も完ぺきに出来ないと。」は無理な話で、全知全能はインターネットに任せればいいのだ。っていう。
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理解できなかった章
とくに感じなかった。前著「魔法の世紀」よりもだいぶ易しく執筆されており、いきなり話が飛んだりするようなこともなかったと思う。
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仕事に活かせそうな知識
いつリストラされても、「業界がこう変わっているから、今度はこっちに賭けてみよう。」という態勢を全員がとれるようになっているのが望ましい。
転職などについては柔軟な考えを持っているほうだと思っていたが、うまく考えていたことと一致していた。会社の寿命は昔と比べて圧倒的に短いし、このように「次はこっちがおもしろそうだから、こっちに就職してみる。」ぐらいの就職観を持つと良さそう。
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/03/18
- メディア: 単行本
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